作家紹介
公開日:
最終更新日:2020/03/11
備前焼作家 太田 富夫
備前焼愛好家であった父の影響で、中学生の時に備前焼作家を志す。 備前高校(現備前緑陽高校)窯業科卒業後、品川白煉瓦に勤務。 一九七六(昭和五十一)年に登り窯「若宮窯」を築き、勤めの傍ら作陶を続ける。 七八年に職を辞し備前陶芸センターへ。 八〇年の県展初入選を皮切りに玄画会展玄画大賞、同展文部科学大臣賞などを受賞する。 練り込み青備前・象嵌を得意とし、茶器や花器、小物など、すぐに食卓で使える作品が多い。 備前焼に親しんでもらうため、若い人に使ってもらいたいという。 今後はやや変わった作風と焼きで備前焼に新風を吹き込むことが目標。 牛窓に土ひねりの店舗を営む。 二〇〇七(平成十九)年、伝統工芸士に認定。 ■受賞歴/県展奨励賞・入選、日本伝統工芸支部展岡山市長賞・入選、備前会展岡山県知事賞・岡山市長賞・天満屋賞、玄画会展文部科学大臣賞 ほか、焼き締め陶公募展、一水会陶芸展、陶芸ビエンナーレ各入選など多数 |
備前焼作家 太田 雅之
太田富夫の長男。幼少から父に備前焼を学び、古備前に興味を持つ。 大学卒業後、一九九八(平成十)年に備前陶芸センターに入所し、陶芸を基礎から学ぶ。翌年より父に師事し、さらに陶技を磨く。 二〇〇九(平成二十一)年、大阪の百貨店で初個展を開催。 花器、酒器、茶器を主に制作。ろくろ、手びねり、紐作り、面取、独自の削り出し技法を作品に応じて併用する。制作にあたっては、想像力を高め、それを最大限に作品へ投影することを重視。 今後は力強さ、存在感のある作品を狙いたいという。 岡山、広島、香川県在住の美術家らでつくる総合美術団体・玄画会を中心に活動。陶印は名前の一字「之」から。 ■受賞歴/日本伝統工芸支部展・入選、岡山県美術展覧会・入選、玄画展岡山市長賞・玄画展山陽新聞社長賞・菊花賞・奨励賞・ビアマグランカイ9・入選 |